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Parallel Novel
「ハリケーン再上陸。春は微笑みと共に」
Chapter<8:あかね・ざ・はりけーん>

 「で、恭介は、取得したと思っていたぁ、一般教養のぉ、単位がぁ、実はぁ、取れていなくってぇ、その課目を再履修しないとぉ、ヤバァ〜イ!。でも!。研究室から与えられる専門の単位と同じ時間でバッティングしてる。よってぇ!。アンタの超〜ぉぉぉぉぉ苦手な、どちらか切らなきゃならない二者択一。しかもぉ!、今日の4講目が始まるまでに決めなきゃならないってワケぇー?!」

 「そ、そーなんだ」

 「マヌケ。処置なしね」

>>ぐさぁ〜。でも、あかねの言うとおりなのであり。…まったく、どちらが新入生なのかわからないくらい、すっかり立場が逆転しちゃっているワケで。

 「いいわ。このあかねさんが、何とかしてあげましょう!」

 「お、おい。あかね、何とかするったって…」

 「よーするにぃ、一般教養の方を全日数、あたしが代返しておけばいーだけよ。かーんたんじゃない?!」

 「簡単って、テストはどうするんだよ?」

 「テストの日だけは恭介が受ける。1日くらい専門さぼったって大丈夫よ。テストが同時になったとしても、テキトーな理由をつけて、どちらかを追試にしてもらえば、オールグリーンじゃない?」

 「あのなぁ。そんなに上手くいくかな?」

 「へーきへーき。テストはどのみちアンタが自力で受けるんだし、単位は取れてないけど去年ひと通り講義は受けたんでしょう?。後ろめたいことなんて何にもないじゃない。大体!。大学に入ってまで一般教養なんてゆーモンが存在すること自体、間違っているのよ!。せっかく受験して盛り上がっちゃってるパワーを、研究室にたどり着く前にスポイルするくらいにしか役に立たないじゃない!。それに加えて!」

 「こ…声が大きいよ。あかねぇ〜」

>>なんだか、青春の主張とボディコンっていうミスマッチが可愛らしく。あかねは、自分の意志をストレートに表現できる、以前のままのあかねなのだと思え。…にしても、あかねのボルテージはあがる一方で、そのまま学生課に突入しちゃいそうな。

 「イキオイなのであり」

 「へ?」

 「ふふーん」

 「あかね、オ、オマエぇぇぇぇぇぇ!」

>>あかねが、テレパシスト・デビュー?!。そ、そ、そ、それは、ハリケーンとサイクロンとタイフーンが3身合体しちゃったようなものであり(見たことないけど)。ああ…、春日恭介もう、何も考えられません。

 「アハハハ。心配しなくってもいいよ、恭介。今のが最初で最後だから。あたしがテレパス使えること黙っていれらるよりはいいでしょ?。だから、これは自己申告!。この先は恭介にもまどかちゃんにも一切使わない。約束する」

 「ど、どうしてさ?」

 「さ・あ・ね♪」

 

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※代返:だいへん。[2]でも登場しました。「出席確認の際、代理で返事」する事です。

※講座のバッティング:“ごく希”に教授が「うん」と言えば、バッティングしている講座複数の単位が認定される場合がある。「マヌケ。処置無し」状態に陥ったら、融通の利かない学生課は後回しにして、まず、担当教官の元へ直談判に行ってみよう(って勧めるなー)。

※・・・・に突入:ジョーク表現として延命措置が施されているようです。例:「恭介〜。学生課に突入して単位カード奪取してきてくれない?」って感じ。

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