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Parallel Novel
「ハリケーン再上陸。春は微笑みと共に」
Chapter<6:おのろけグリーン?。>

 「ところで、まどかちゃんはどーしたのよ?」

 「まどかはニューオリンズへ行ってるよ。エフエム局の取材だってさ」

 「あー!。あの番組でしょ!。あたし毎回聴いてるよ。現役女子大生と渋めのジャズっていう組み合わせが新鮮なのよね。それに、何と言っても、曲間に入るまどかちゃんの朗読が、エッチっぽくって、クルのよぉ〜」

 「クルって、…あのねぇ」

 「何か、ベッドの中でこう、“しちゃった後の気だるさ”ってゆーかぁ」

 「お、おいおい」

 「恭介ぇ〜、どうなのよ?。まどかちゃん、あーゆー感じなの?」

 「ぶほぅっ!。ごほっ、ごほっ。し、知りません…」

 コーヒー勿体なや。知らないと答えつつ、記憶の録音テープを頭出しする春日恭介である。青年かくあるべし、んなわけない。

 「アハハ、でもぉ、マルチ人間よねぇ、まどかちゃん。自然科学に芸術、スポーツ万能、なんでもこいね。さすが、あたしが憧れた人だわぁー、ステキ!。…の・ん・きに構えていていーの、かな?」

 「ん?。ああ、…気にはなってる。うん。本当は一緒に付いて行っちゃいたいくらい、気になってるんだ」

 「へぇーーーーー」

 「なんだよ?」

 「愛し合ってると、こうも、人間は変わるものなんだなぁ、と思ったのよ」

 「そう、思う?」

 「…………あー、やめやめ!。終わり!。この話は終了!。のろけ話は鏡に向かってやってちょーだい!」

 「なはははは………はは…………」

。「ん?。何よ、急にくっら〜いオーラ出しちゃってさ。あ!恭介、何かやらかしたんでしょ?。言ってみなさいよ。ホラ」

 

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※鮎川まどかinニューオリンズ:ジャズ発祥の地。シカゴ、ニューヨークも候補にしたのですが、まずはニューオリンズからという事で。

※エフエム番組で海外収録:よほどスポンサーが入れ込んでるか、局の営業が敏腕なのでしょう。ま、フィクションならではですか。

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