>>驚きました。あかねが同じ大学に入学してきたなんて!。しかも、すっかり女子大生、女子大生しちゃってるのであり。あの男勝りだったあかねが、こうも変身するものなのかと……。
「恭介〜、アンタ相変わらず、エッチ♪」
「ちっちっち。これは観察という1つの立派な自然科学の研究手法であり…なんちゃって?」
「アハハ、エッチは変わらないけど、変わったね。恭介。以前のアンタならそんな事言わなかったもん。まどかちゃんのせい、かな?」
「たぶん、ね」
「なぁにが、たぶんよ。そーなのよ。そーであってもらわなくっちゃ、まどかちゃんを恭介に独り占めされているアタシの立場が無いだろ?」
「独り占めって…、あかね、今も、まどかの事…?」
「え?。アハハハ、やっぱり変わってないや。恭介。」
「どーいうことだよ」
「すぐ、マジになる」
「いーだろ。マジになったって!」
「そーやって、すぐムキになる」
「う…」
「でも、アンタのそーゆーところに、まどかちゃんは惚れちゃったのかもねぇ…」
瞬間、一陣の風が芝生の上を駆け抜けていった。あかねは何かを懐かしむように目を細めた。恭介にはあかねの表情が春の気まぐれな風のせいと思えた。たぶん…。
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