「お姉ちゃん！ねーちゃんってばぁー」

　「カズヤっ！っさいわよ！」

　「恭介兄ちゃん達の真相、真相！」

　「……………知りたくない」

　「恭介兄ちゃんのココロ、覗いたんだよぉ♪。そしたら〜」

バシッ

　「おバカ！んな事して、恥ずかしくないの？」

　「痛いぃ。」

　「カズヤっ！。アンタ、その事を言いふらしたりしてないでしょうね？！」

　「………………」

　「言ったのね…。誰にぃっ！。言えっ！。こらっ！」

　「く、苦しぃ…言うから、言うから首絞めるのはやめてよぅー」

　「ったく、あれほど放っておけと言ったのがわからないの？。さっさと白状しなさい」

　「お姉ちゃんだって、知りたいくせに…まどかお姉ちゃんの事で頭ん中いっぱいじゃん」

バシッバシッ

　「実の姉のココロまで覗くなんて、なんつーガキなの！。親の顔が見たいってもんよっ！」

　「…同じ親じゃん」

ドカッバキッ

　「いたた…乱暴なんだから」

　「アタシの痛みはそんなもんじゃない！。まどかちゃんだって…」

　「じゃあ、いっそのこと」

　「ダメ、よ」

　「どーしてぇ？。３人の記憶を以前に戻しちゃえば、上手くいくじゃん」

　「ダメ！。何があって３人がああなっちゃったのか…わからないけど、立ち入ってはイケナイの…わかったら、さっさと教えた相手を教えなさいっ！」

　「んとね、勇作兄ちゃん」

　「あ、アンタってば…………よりによって」

　「勇作兄ちゃん、聞きたくないって言ってたんだけど、教えてあげちゃった♪」

ガスッゲシッボガッ

　「そんなに殴られたらバカになっちゃうよぉ〜」

　「ばかっ！知らずにいた方が良い事もあるんだよっ！。知ってしまったら…収まり付かなくなっちゃうかも知れないじゃん…」

　「どーいうことぉ？」

　「あの勇作君がきょぉぉすけを、そっとしておくと思う？」

　「思わない」

　「あの勇作君がひかるちゃんを、そっとしておくと思う？」

　「思わない」

　「あの勇作君がまどかちゃんを、そっとしておくと思う？」

　「思わない。でも、喧嘩だったら、まどかお姉ちゃんには敵わないんじゃないかなぁ？」

ドゴッ

　「んな事、どーでもいーんだよっ！とにかく、やばいんだよっ！。勇作君の記憶を消すよ！ついといでっ！」

　「ええー。ボクこれから優柔戦隊ピカールを見るんだ」

　「るさいっ！。自分の責任は自分でとるっ！。おらっ」