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Parallel Novel
「トライアングルビーツ!オレンジの紋章」
Phase R-5<春日家。だから大掃除はどーしたのよ?>

 >>という、くるみのシナリオで思い出しました!。鍋。今夜、僕とまどかは鮎川邸で鍋をやろうと、具の買い出しに行く約束をしていたのです。彼女はアバカブのお手伝いを抜け、そろそろ…。

鮎: 「お取り込み中かしら?」

恭: 「わっ、ま!」

鮎: 「呼び鈴は鳴らない、鍵は開けっぱなし。年末は物騒なんだから戸締まりくらいちゃんとした方がいいと思うよ」

恭: 「今、行く!。ちょっと待ってて!」

まなみ: 「お兄ちゃん!。これどーするの!?」

恭: 「え、あ」

カズヤ: 「恭介兄ちゃんって結構、ヒトデナシだよねー」

まなみ: 「人でなしってゆーより、ここで投げ出したら、人間失格よね!」

鮎: 「はは〜ん、何かやらかしたのね?、恭介?」

恭: 「い、いや…それが、あ、あかねぇー。何こんなところで寝てるんだぁー?。そっかそっかー。大掃除の手伝いで疲れたかー。はは、ははは…」

鮎: 「ほぉ?(腕組み)」

カズヤ: 「あ!。あのね。くるみお姉ちゃんがゲームのシナリオ書いてて、キャラクターの名前が思いつかないんだって。見るに見かねた恭介兄ちゃんが、くるみお姉ちゃんの代わりに奮闘してるってワケなの」

恭: 「そ、そーなんだよ。くるみのシナリオ作りを手伝っててさ。締め切りまで時間が無いってゆーもんだから。あは。あは、あはははは」

鮎: 「ふぅ〜ん。そう(にっこり)」

恭: 「そうそう!(汗)」

まなみ: 「まどかさん!。あとでお兄ちゃんがたっぷり埋め合わせをするそうですから!。ご、ごめんなさい…」

鮎: 「まなみちゃん、いいのいいの。じゃ、がんばってね。いいお兄さん?」

恭: 「は、はい…」

>>間一髪、窮地は脱したワケで。でも、勘の鋭い“あのヒト”に後でたっぷり説明をしなくてはならない事は避けられようもなく。あの微笑みの意味…春日恭介、わかっているつもりです。


恭: 「よし!。できた!」

まなみ: 「なーんか、ダメダメな感じだけど仕方ないっか。電話電話…」

カズヤ: 「ボクはマドーカの方が断然いーと思うなー。スケイヴァン・ハング・レイなんて可笑し過ぎ…きゃはははは」

恭: 「うるさい!。時間無いんだよ!」

まなみ: 「たたた大変!。ケータイ通じたんだけどスグ切れちゃって、電池切れみたいなのよ!」

恭: 「な、何ー!?」

カズヤ: 「あー。もう、ボク知ーらないっと」

恭: 「カズヤ!。なんとか、なんとかならないか?」

カズヤ: 「なんともならないよ。まさか、ケータイの電源が落ちちゃう事までは考えてなかったもん」

>>カズヤがかけた催眠術は、くるみと担当者さんが顔を合わせた瞬間に両方の術が解けるようになっており。術にかかった両者は共に待ち合わせの時間に遅れて、あたかも、その時間が正しい待ち合わせの時間だと錯覚したまま顔を合わせるという仕掛けだったのです。カズヤが設定した時間までは、まだ若干余裕があるものの、ケータイの電源が落ちたことで、差し替えるキャラ名をくるみに書かせる事ができず、仕上げの遠隔記憶操作もできない。つまり、時間が遅れただけで、状況は全く変わらないまま、くるみと担当者さんが顔を合わせてしまうというワケでして。

恭: 「出かけてくる!。待ち合わせの場所はどこなんだ?」

まなみ: 「確か、くるみちゃんの机の上に…あ。わたしの口からはとても言えない…カズちゃん、ココロ読んでちょうだい…」

カズヤ: 「アバカブ、だってさ」

 

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 スケイヴァン・ハング・レイ: あああー。すみませんー。

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