3人の隠密行動が始まって3ヶ月が経過した。帝都の意志を牛耳っている何者かの正体を暴き倒すべし。果たして帝都深く潜入し、その困難極まるミッションを完遂せねばならない。季節は盛夏。うだるような熱帯夜。3人が今、探索をしているのは廃墟と化した墓地。折しも刻は丑三つ時───死霊か幽霊の時間。
主人公:『あはははははは』
剣士マドーカ:『………笑うな…』
聖技トラインアグル・ビーツ。召喚獣の持つスキルを魔法によって抽出し、剣士が帯刀する剣へ付加的攻撃力を与えるという、召・魔・剣の三位一体アタック。手間はかかるが敵グループ全体へ大ダメージを与えられる───3人ならではの大技。
召喚士ヒカール:『ごめんなさいですぅ〜。敵がアンデッドだったものだから、やっぱり同じアンデッドのユングザークを召喚した方がいいかなーと……………』
主人公:『は、は、は、く、くは、ひ』
剣士マドーカ:『いつまで笑ってんのよ!。バカ!』
召喚士ヒカール:『ま、待ってくださーい。次はちゃんとジンゴーロあたりの恐くない召喚獣にしますから!。そんなに、怒らないで…ください(泣)』
剣士マドーカ:『…ご、ごめん。泣かないで…アタシもさ、慣れるように努力する。でも、なるべくならアンデッドじゃないのを召喚して…ね?。じゃないと3人の呼吸が』
主人公:『トライアン、ビー、きゃあ〜って、は、腰抜か、は、く、苦し』
剣士マドーカ:『たたッ斬る!』
───3人はまだ知らない。ミッション遂行よりはるかに過酷な試練が待ち受けていることを。今は互いの存在を互いの胸で育てるだけでよい。主人公、17歳。黒髪の剣士マドーカ、18歳。栗毛の召喚士ヒカール、15歳の夏。
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