「いよー。春日ぁー。大成功だったな!」
「いんやぁ、もう若いオンナがわんさわんさと、八田さんは幸せだったぞー。満足満足♪」
「小松、八田。サンキュ、いや、ありがとう。ホントに感謝してる」
「なーに改まって頭下げてんだ?。オレたちゃ親友だろ?。とーぜんの事をしたまでよ。かっはっは」
「そーそー。だからお礼に恭介しゃんがバイト先のスタジオで知り合ったモデルさんの1人くらい紹介してくれればいいのよーん?」
「八田、それが親友のセリフか?。どーせ紹介してもらうならモデルさんでも、売れっ子のモデルさんにしろ!」
「そ、そうでしたー。八田一也、一生の不覚でありんすよーん」
やれやれ始まったか、と恭介が思ったとき、まどかが歩み寄った。彼女は恭介の耳元で囁く。
「まなみちゃんとレイジ君。搬入口からタクシーで帰したから…」
「まなみ…」
「あとは2人に任せましょう」
「うん…」
「あ、くるみちゃんがね、」
「な、なんかやらかしたのか?」
「パワー使って楽屋に届けられたお花をレイジ君の部屋へ転送したみたいなんだけど、それが、すっごい数だったらしくて…」
「どうした?。倒れた?」
「楽屋でスタッフ用の余ったお弁当を食べてる」
「かはぁ〜。あの食いしん坊女子大生め」
「あかねさんとカズヤ君も一緒」
「おわぁ〜揃いも揃って…あいつら」
「ねぇ、恭介がもし…」
「どーしてこんな時に腹が減るかなー。え、なに?」
「ううん。なんでもない…」
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