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「クリスタル・レイン」

Chapter<3:取り返しのつかないミス・トーン>

 春日まなみがレイジの部屋を訪れてから2週間が経とうとしていた。今夜も春日家は残された2人でちょっと寂しいディナー。まなみ不在の時は彼ら2人でやりくりしているのだ。とはいっても、まなみが作り置きした料理をレンジで温めなおしているだけ、なんだけどね。

 「ねぇ〜お兄ちゃん。まなみちゃんってば最近、帰りが遅いと思わない?」

 「講義が終わったあと、大学の図書館で勉強してるんだろ?。くるみ。その皿もう洗っちゃっていいか?(お皿洗い中)」

 「そーかなー。ピッチピチの女子大生なんだよ?。胸だってアタシよりおっきいんだから」

 「くるみ先生。胸が大きい事と、勉強していない事にどんな関係があるのでしょーか?」

 「ニブチン君。キミは、まなみちゃんがこっそりラブラブしちゃってるとは思わないのかね?」

 「それくらいはわかってます。まなみだってボーイフレンドの1人や2人いてもおかしくない年頃だよ。でもな、それ以上にまなみは医学生として勉強に打ち込ん」

 「それよ!」

ガッシャン

 「お、おどかすな!。割っちゃったじゃないか…」

 「相手はきっと医学生ね。玉の輿一直線じゃなーい。あーん。アタシも教育学部じゃなくって医学部にすればよかったなー」

 「あのなぁ、くるみ。今更しょーがないだろ?。取り返しの付かない選択を繰り返す、それが人生とゆーものであり」

 「あーーっ!」

ガッシャン

 「また割っ…おどかすなって言ってるだろ!」

 「まなみちゃん、もし悪いオトコに引っかかっていたらヤバイんじゃない?。取り返しの付かない事になっちゃって、えーと、お医者さんになれなくなっちゃったりして、それから、一生結婚できなくなっちゃうかもよ?」

ガッシャン

 「お兄たまーん。取り返しの付かないおっちょこちょいもいーけど、このままではお皿がなくなると思いまーす」

 

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 ガッシャン: さて、恭介は何枚皿を破壊したでしょうか。

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