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Parallel Novel
「カカオ・セレナーデ」
Chapter<6:さあ、食べて♪まどか印のちょっこれいと>

 「さぁ、出来た」

 「わぁ、かわいい♪。お兄ちゃんに食べさせるのは、なんだか勿体ないわ」

 「3人で食べちゃおうよぉ〜」

 ま、そーも言ってられないので、恭介に与えましょうよ。
 ほ〜ら、お食べ。

 「ん?」

 「………………………」
 「………………………」
 「………………………」

 3人のじぃーーーっという、熱〜い視線を一身に浴びている自分にも気が付いたかな?

 「うわっ。酸っぱぁーーーい。なな、なんだコレ?!」

 「見ればわかるでしょ?。チョコよ」

 「まどかさん特製の術解きチョコなんですって」

 「お兄ぃ〜ちゃんってば、愛しい人のチョコで目覚めさせて貰えるなんて幸せもーーん、だネ♪」

 「チョコって…。催眠術にかけられてる人間に、こんな酸っぱいの食べさせるなんて、ヒドイじゃないか!」

 「ゼータク言わないの。残さず食べないと、来年は唐辛子を練り込むわよ?!」

 「あー。それ、いいアイディアですねっ♪」

 「んじゃぁ、毎年、催眠術にかけちゃおっかぁ〜?」

 「何言ってるんだよ?! 大体なぁ…わっ、やめろ!」

 春日恭介は、くるみのパワーで特製チョコを口いっぱいに押し込まれ、強制的に咀嚼させられるハメになりましたとさ。
 自業自得です。

 いや。

 彼にしてみれば

 「忘れられない想い出になった…かな?。アハハハハ」

 

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