「さぁ、出来た」
「わぁ、かわいい♪。お兄ちゃんに食べさせるのは、なんだか勿体ないわ」
「3人で食べちゃおうよぉ〜」
ま、そーも言ってられないので、恭介に与えましょうよ。
ほ〜ら、お食べ。
「ん?」
「………………………」
「………………………」
「………………………」
3人のじぃーーーっという、熱〜い視線を一身に浴びている自分にも気が付いたかな?
「うわっ。酸っぱぁーーーい。なな、なんだコレ?!」
「見ればわかるでしょ?。チョコよ」
「まどかさん特製の術解きチョコなんですって」
「お兄ぃ〜ちゃんってば、愛しい人のチョコで目覚めさせて貰えるなんて幸せもーーん、だネ♪」
「チョコって…。催眠術にかけられてる人間に、こんな酸っぱいの食べさせるなんて、ヒドイじゃないか!」
「ゼータク言わないの。残さず食べないと、来年は唐辛子を練り込むわよ?!」
「あー。それ、いいアイディアですねっ♪」
「んじゃぁ、毎年、催眠術にかけちゃおっかぁ〜?」
「何言ってるんだよ?! 大体なぁ…わっ、やめろ!」
春日恭介は、くるみのパワーで特製チョコを口いっぱいに押し込まれ、強制的に咀嚼させられるハメになりましたとさ。
自業自得です。
いや。
彼にしてみれば
「忘れられない想い出になった…かな?。アハハハハ」
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