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Parallel Novel
「カカオ・セレナーデ」
Chapter<4:どーしてアタシは、そーなのよ…>

 「きゃいんきゃいん♪。かっわいー。ボクぅ〜何歳?」

 「この少年がチョコ大魔王ー?!。まどかさん…想像しちゃったんですね?」

 「そ、そーみたい」

 まいった…。
 何を想像したのか形になって動いちゃってるんだから。
 恭介には内緒にしとかなきゃ。

それはさておき

 「まなみちゃん、くるみちゃん。この少年とアタシを恭介の意識空間へダイブさせて」

 「まどかさんも一緒にですか?」

 最期まで見届けたかった。少年を恭介似にしてしまったのは自分の責任。結果、彼に切ない運命を背負わせてしまったと。せめて、送り届けることくらいはしてあげたい。

 「くるみ!。パワーを合わせてまどかさんとその少年を、お兄ちゃんの意識空間へダイブさせるのよ!」

 「まかしときぃ〜な!」

 少年を、その時代の恭介が思い描いていた夢として存在固定してしまおう、という作戦。名付け…なくてもいいってばさ。

 まなみとくるみが、てぇぇ〜いっ(くるみはシュワッチと叫んでいたかも)と念を込める。

 まどかは春日家のフロアが抜け落ちたのかと思った。
 漆黒の世界。ひんやりとした冷気。
 自由落下してゆく。
 そんな、感覚だった。

 

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