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21 恭介ピンチ!嵐が丘の甘いささやき
Episode 21: Kyousuke pinchi ! Arashi ga oka no amai sasayaki

一夏の経験に憧れるキミ。開放的なムードの中、浮気心が入道雲のようにわき上がる。炎を飛び越え裸身で迫られちゃった日にゃ、キミの理性は風前の灯火ってなもんで、しかも、現場を本命に押さえられちゃったりなんかして、抜き差しならぬ状況をどう打開するのよ?。

◇◇◇◇夏の特別メニュー(その5)◇◇◇◇

<殻付きウワーキナッツ>

<久美子の存在、2人の絆>

<浮気心を張り倒せ!まどかの許容限度>

<時系列(行)追跡:夏期短縮バージョン>

前話に引き続き、恭介達は某高原へテニス合宿に来ている。恭介は湖の畔で出逢った小田久美子と連れだって姿をくらます。一部始終をまどかが目撃。やばい。

一夏の体験を思い止まる恭介。スコール。その頃、まどかは雨が止んでから恭介を捜そうと、急くひかるを制止。

雨宿り中の恭介と久美子。まどかが踏み込む。あわわ。

まどかのビンタが恭介に炸裂。2人はこれまでか?。久美子が真実を明かし、恭介の誤解が解ける。

燈籠(とうろう)を流すまどかと久美子。恭介は小松達から、まどかに今回の一件を口止めされていた事を知らされる。

 <殻付きウワーキナッツ>

 ピスタチオに似てますけど、殻を割るとき痛みを伴うのが特徴です。

※『食べる人』
 まず、湖畔で石投げをし、何度跳ねたか正確に数えておきます。次に高原のお花畑を走り、雨の滴が落ちるように倒れ込みます。すると、目の前にウワーキナッツが『食べて♪』と落ちています。収穫し、山小屋へと雨宿りに向かいます。この際、闇雲にナッツを食べてはいけません。取り返しの付かない『ひと夏』に陥ります。山小屋に着いたら囲炉裏に火をおこしましょう。囲炉裏を挟んでナッツと向き合い、ナッツが火を飛び越え、プッツンすると、いよいよ食べ頃です。殻ごと口に放り込み、恋人が山小屋に踏み込んでくるのを待ちます。あとは、頬めがけて思いっきり、エルボースマッシュなりパンチなりを入れてもらってください。

※『殻を割る人』
 まず、ウワーキナッツ狩りに出かけた恋人を遠巻きに観察しておきます。気付かれてはいけません。ナッツを口に含んでいる現場を押さえないと意味がないからです。通り雨が過ぎるのを待ち、ナッツを煎ったであろう煙の出ている現場に急行します。発見した恋人がモゴモゴとどもっていたなら、ナッツを口に含んでいる証拠。恋人の頬をめがけて、思いっきりビンタなり回し蹴りなりを入れてやってください。

 浮気心ってヤツには殻があって、殻の頑強さは食べる人により、薄くもあるし、厚くもある。一旦割れると後はとりとめもなく、浮気しちゃうんだな(しないしない)。逆に割ろうとして失敗すると、殻が厚くなる傾向にある(ないない)。恭介の浮気心の殻は、まどかのビンタで堅さを増したってワケね。最後の夏になるキケンを侵して、結果、大収穫。

 

 <久美子の存在、2人の絆>

 今回の1件は、恭介とまどかが『2人の絆』で結ばれているからこそ、起きたハプニング。恭介は『ひと夏の邪念』に幻惑されながら、まどかは『隠蔽工作』をしつつ、互いに絆の糸をたぐり寄せます。

 恭介と久美子の出逢いと、恭介とまどかの出逢いを比較。

1):恭介が数の妥協点を久美子に提案しなかった。
2):久美子の麦わら帽子を恭介がキャッチできなかった。

 以上、『まどかと違う』という点において、春日恭介は久美子を『気になる存在』と認識。同時に一部始終を目撃していたであろう鮎川まどかにとっても『自分と違う』という点において久美子は『意識せざるを得ない存在』なのです。

 恭:不思議な感じのする娘で…

 恭介が久美子の誘いに乗ってしまった動機、まどかが黙って見ていた理由はこのモノローグに集約されています。久美子は『まどかと似て非なる出逢いのシチュエーション』を恭介と共有しています。『出逢い』は恭介とまどかが絆を結晶化させている空間そのものです。つまり、久美子は恭介とまどかの絆を根底から覆すかも知れない存在。2人は『2人の絆』で結ばれている故に、久美子という存在と対峙しなければならなかったのです。

 教訓:麦わら帽子を被った女には注意しよう(ね、おふたりさん)。

 おまけ:まどかの隠蔽工作には、ひかるを混乱させないようにとの想いとは別に、自らが処理する問題につき邪魔者を排除しておこうという想いが強く伺われます。あくまで『2人の絆』つまり、秘密を守ろうとする彼女なのでした。

 <浮気心を張り倒せ!まどかの許容限度>

 鮎川まどかは、山小屋に踏み込み、事態をしっかと確認します。結果はどうあれ、目を逸らさず、受け止めようとする。肌をさらした恭介と久美子、おどおどとした恭介の態度、決定的。誤解の余地はない。

 まどかの瞳に湛えられた涙。

 『春日恭介』の固定済み因子が遊離し、彼女の拠り所である絆が偽りへと墜ちた瞬間。混乱の最中で彼女が恭介へ繰り出したビンタは、『恋するカオス』が全活性を失う直前の断末魔なのです。ビンタの後には、『恋する』予感を脱ぎ捨ててしまった『鮎川まどか』が残るだけ。このままでは、まどかが壊れてしまう…

 そうならなくて、よかった。

 鮎川まどかのビンタは春日恭介に、現在の彼女の浮気許容限度を教えています。今回みたいなのは論外、問答無用!。彼女の浮気許容限度は心理カオスの掻き乱され具合で高低し、フィルタリングスキルの成長度とも関係しています。現時点では『春日恭介』の固定作業が進んでいる故、シチュエーション、浮気対象などを吟味の上、直接行動に及んでいる。けれども、彼女が直接行動に出た場合、もはや堪忍袋の緒が切れた後なので、覚悟した方がよさ気です(な、恭介)。

 

 さあ、溜まりに溜まった宿題をやっつけねば。

 と、いう口実でムフフ。→ 秘密の朝帰り

 

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