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16 信じる信じないUFOを見たまどか
Episode 16: Shinjiru Shinjinai UFO wo mita Madoka

 同じ時間を過ごし、同じ体験を共有する。周囲になんと言われようが、思われようが、誰にも否定できない大切なこと。20世紀にイギリスで実際に起きた『妖精事件』の顛末にまつわる人間関係をふと、思いだしてしまうような、珠玉のストーリー(王道)。

 『妖精事件』に興味がある人は、映画:『フェアリーテイル=Fairytale-A True Story』がお勧め(脚色してあるけど)。『○○との遭遇』となぞらえないところが、このサイトらしいかも知れない(とか、言ってみる)。

 前置きはこのくらいにしてっと。


 今回は、

 <2人だけの秘密、絆のピンチ>

 <計り知れない空間、疑惑への目覚め>

 <『ふれあい純反応』>

 の3本立てです。

 

<時系列(行)追跡>

・期末試験も終わり、あとは夏休みを待つだけ。

・アバカブの帰り、恭介とまどかはUFOを目撃。恭介はまどかのカメラでUFOを撮影。

・春日家。くるみとまなみのパワー暴走、UFO遊びしていた。恭介はUFOの正体を知る。

・翌朝、学校。下駄箱でまどかにUFOの写真を見せる恭介。目を細めるまどか。ひかる登場。秘密計画失敗。学校中に知れ渡る。

・尾ひれが付いたウワサの真相を確かめようと、小松と八田が恭介に詰め寄る。恭介はUFOを見ていないと主張。が、まどかは見たと主張。

・真実はどうあっても明かせない恭介は、まどかをかばうことができない。皆はまどかを徹底的にコキ下ろす。

・毅然と立ち向かうまどか。ひかるは恭介とまどかの主張の違いに戸惑う。

・2人のためにUFOを根性で撮るとひかる。隆とバトルする恭介。まどかはメビウスで憂さを晴らす。

・そんなこんなで終業式。まどかは登校しなかった。恭介は自分を責める。

・恭介は街を徘徊、心当たりを探しまくる。まどか発見!。

・アバカブのマスターから自転車と傘を拝借。恭介はまどかを乗せた単車を追い、パワー全開、奥多摩まで自転車で爆走する(マジ?)。そして…

・恭介は超能力者である秘密を明かそうとする…、まどかが制止。まどかは素直にせつなかった気持ちを打ち明ける。

・絆を深めたまどかと恭介の眼前にUFOが飛来する。

 

<2人だけの秘密、絆のピンチ>

 『2人だけの秘密にしない?』
 『そんな事があってもいいと思う』

 何としてもUFOの真実を語るわけにいかない恭介が苦心したセリフ。が、鮎川まどかは恭介と同じフェイズでこのセリフを捉えていない。

 結論が見えない賭けを決断したこと(『恋するカオス:フェイズ5』)で、『秘密』という価値は『恋するカオス』をカオスたらしめるほど、重い意味を持つ。『秘密』が崩壊するときの危険といつも隣り合わせに鮎川まどかは立っており、その自覚も明確にあります。

 そんな彼女にして、愛しい人から『秘密にしない?』と表現された『秘密』は互いに分かち合えるフェイズに位置する価値、つまり、『2人の絆』の一部。『2人の絆』は心理カオスを積極的に受け入れている彼女の、サンクチュアリ、拠り所でもあります。しかも、彼女は『2人の絆』に対して忠実。近しいひかるや勇作にも『見たものは見た』と一刀両断にし、蹴散らします。どんな切ない状況に追い込まれても『2人の絆』を守ろうとし、足掻いてみせる。

 『自分一人の幻想だったというのが寂しかった』

 素直な鮎川まどかです(抑制型)。
 特に注目すべきは『寂しかった』というフレーズ。素直さ抑制型の彼女にしてこのフレーズは、のちのち登場するあの名ゼリフ:『逢いたい…』と位相が近似しており、『恋するカオス』瓦解寸前、切ないほどギリギリの状態だったことが伺われます。『2人の絆』が幻想だったとしたら、自らが望んだ事とはいえ、彼女の拠り所は何一つ残りません。さらに、彼女の素直さはまだ解放型の要素を取り入れる途上段階にあり、処理できなかった気持ちを『自暴自棄』に傾けてしまいがちです。

 UFOごときで、オレンジロードが夏休みを待たずに終わってしまうところだった。あぶないあぶない(笑)。

 

<計り知れない空間、疑惑への目覚め>

 『根性でUFOを撮るのよ!』

 一気に事態を明るい方向へ解決してやろうという、ひかるらしい決断。こういう場面でも彼女の位相跳躍は元気いっぱいです。が、跳躍に至るまでの経緯で、まどかと恭介の主張の違いに揺れる檜山ひかるが垣間見れました。この時点の彼女は、まどかと恭介の関係に疑惑を抱くフェイズにさしかかっています。

 鮎川まどかと春日恭介。2人の間には檜山ひかるの計り知れない空間が存在する。ひかるが感じたその予感はやがて、疑惑へ、そして恋敵の存在を知る切欠になります。

 

<『ふれあい純反応』>

 恭介のセリフ。

『世間体を気にして、見たことを見なかったということが大人になると言うことなら、オレは大人になんかならない!。超能力がばれても知るもんか!』

 彼の固定観念が1つ崩壊し、彼自身の真実へと置き換わった瞬間。超能力がバレる事は彼と彼の周囲を全面的に巻き込むタブー。が、鮎川まどかを想い、追いつめられた彼にとっては無力な拘束。<まどかのカオスを危機にさらし→、彼女の破壊行動に呼応→、恭介の『素直な才能』が1段階成長を遂げる>。このフィードバックを、『ふれあい純反応』と定義します。

 反応の結果、春日恭介の鮎川まどかへの想いは、何にも代え難い価値(=2人の絆)へ結晶化され、『2人の絆』はより強靱に2人を繋ぎ合わせます。

 

 さて、いよいよ次のストーリーから3人は夏休みに突入〜っなのですが、研究の重心は夏に至るまでのストーリー(つまり、このストーリーまでね)にあります。わけわかんないよぅーと嘆きつつ、ここまで読み進めてくれたキミは、偉い!。何度も読み直してくれていたとしたらベリー、感謝!。ついでにパラレルノベルも目を通してくれていたら、何かあげちゃいたい!ってなワケで、次からかなり楽に読み進められると思います(笑)。3人と一緒にザバァ〜ンと弾けましょう。

 水着とエッチ心の準備はいいかなー?→Next story !

Episode 16: Shinjiru Shinjinai UFO wo mita Madoka
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