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14 予知夢!まどかと恭介ついに破局!
Episode 14: Yochimu ! Madoka to Kyousuke tsuini hakyoku !

 初夏の夜空。天の川のほとりで織り姫(ori-hime)と彦星(hiko-boshi)が1年に1度だけの逢瀬をする。その言い伝えにちなみ、7月7日、七夕(tanabata)は笹の枝に短冊を結んでお祈りすると、願い事が叶う日だともいわれている。ただ、天候が悪く天の川が見えなかったりすると…。

 このストーリーは前回のストーリーの逆バージョン。つまり、女の子側から見た男の子の気持ちは複雑なんですねってやつです。

 今回は3人の春日恭介、

 <女子プロ恭介>

 <空手恭介>

 <ズタボロ恭介>

 に登場してもらい、最強タッグ(鮎川まどか&檜山ひかる)の技(評価)が恭介のハートへ炸裂した状況を検証、

 <短冊。まどかの願い>

 でフォールを奪ってみたいと思います(できるのか?!)。

 

<時系列(行)追跡>

・恭介は予知(悪)夢で織り姫まどかに「軟弱最低、もう逢えない!」と一刀両断にされてしまう。それが始まりだった。

・タイミングの悪い日に不吉な夢を見た…と恭介。それもそのはず、今日はくるみとまなみが、女子プロレスに憧れ道場見学。様子を見に行った恭介はまどかのレスリング姿を目撃。まどかの力強さに自分の腕力の無さを重ね、情けなさでいっぱいになる。

・七夕。学校の屋上。雨が降りそうな雲行き。まどかは七夕の話が好きだと恭介に打ち明ける。恭介決意!。

・恭介は勇作のコーチの元、空手を始める。最初、勇作に拒絶されががひかるが援護。トレーニング開始。まどかもひかるも寄せ付けず、スポコンな恭介。

・アバカブ。まどかは恭介の変貌ぶりを可笑しいと笑うが、マスターの助言を受ける。まどか、道場での恭介の様子を思いだし納得。

・空手を舐めた恭介はボッコボコにされ保健室送り。駆けつけたまどかは、恭介の身を案じると同時にキスしようとするが、寸前で恭介は正気に戻る。

・アバカブ(たぶん2階の屋根裏部屋)で七夕パーティー。松田聖子の青い珊瑚礁を歌うひかる。ベランダに置かれた笹。恭介はまどかの短冊を見ようとするが、まどかに制止される。

・ラストシーン。恭介は逆さに寝ていたから予知夢を逆さに見てしまったのだ。彼が見た予知夢は、年頃の男の子にして一度は見てもおかしくない悪夢。

 

<女子プロ恭介>

 春日恭介が腕力に強くない事は2人も承知しているところ。このシーンでは彼女たちの気遣い連係プレーが完成。はやくも最強タッグの決めワザが恭介に炸裂します。

 キーワードは『ナイーブ』

 檜山ひかるは『恭介の男としてのプライド』を傷つけないよう気を配っています。顕著なのが『ナイーブ』という婉曲表現。『弱い、貧相な腕力』などと表現されたら、恭介は立つ瀬がありません。しかし、気を遣われる事自体が恭介をトホホな状態にしちゃうのです。かといって知らんぷりもできない。何とか明るい方向へ事態を収拾しようとする、ひかるちゃんの精一杯がこもったセリフ。

 至近距離から繰り出されたひかるのオレンジスプラッシュ。切れ味鋭く、恭介の延髄をクリティカルヒット。リング中央、意識朦朧の恭介。チャンスだ!

 一方、鮎川まどかも恭介を気遣い、『大丈夫?』と駆け寄ります。が、深刻な方向へ向かうより、明るい方向へ事態を収拾したい感覚はひかると同じ。『ナイーブ』という言葉を受けて笑い零してしまいました。連携技完成。

 まどかがトップロープから華麗に舞った。恭介の薄い胸板をめがけ、オレンジクラッシュが炸裂っ!

 恭介はへこみます。彼女たちの笑いは恭介にとって救いであり、同時に切ないものなのです。もはや避けられない運命であったと諦めるしかない。

 柑橘系の大技を連続で決められ、あっけなくマットに沈む恭介…スリーカウントか!?。

 春日恭介には自身を窮屈にしている幾つかの固定観念がありますが、鮎川まどかと檜山ひかるに破壊してもらう事で、それらは『彼自身の真実』へと置き換わってゆきます。もちろん、破壊行為は鮎川まどかと檜山ひかるに与えられた特権。今回も2人から与えられた評価が『素直な才能=春日恭介』を成長させる切欠を作りました。

 

<空手恭介>

 恭介が予想外の反撃に出た。おかしい…彼は『やられ役』なのにぃ。

ひ:「でも、一体どうしちゃったんでしょう?」

鮎:「ね、急にヘンでしょう?」

 2人とも恭介変貌の理由を知りたがっている点では一致しています。これは、2人が現状の春日恭介に『腕力、肉体的強さ、優れた運動神経』などの認識因子を持っておらず、『恭介とスポーツ的努力』の組み合わせに違和感を感じているという事の明示。が、2人の評価は異なります。

 ひかるは、『凛々しくて素敵』、と評価を与えました。この事から、ひかるの希望する『そうあるべき形』と恭介の変貌は少なからずマッチしている事が伺われます。

 まどかはマスターから価値判断のヒント=『好きな娘の前では腕力にも自信を持っていたいしネ』を受け取り、『フェイルタリングスキル=絆』を使ってカオス因子を固定。恭介の変貌は自分(=まどか)を意識しての事だと整合性を取ります。

 この2人の評価フェイズの違いが行動にも表れます。

 ひかるの空手チョップが恭介を連打する。が、夢うつつの恭介に効き目は薄い。まどかは一撃必殺の大技を繰り出す体勢に入った。どうなる?!

 

<ズタボロ恭介>

 恭介が向こう見ずな行動をしたのは2人も承知。こんな無茶をして心配させないで!という主張も同じなのですが…。

鮎:「なによ…、そんなに頑張んなくっていいのに…」

 『恋するカオス』は大活性状態。恭介への好意行動発動のスイッチが入りました。くちびるを盗もうとします。そうでもしなくちゃ、カオスの整理は付きそうもない。

 一気にケリを付けるため、まどかは反則攻撃に出た。必殺の大技はこれだったのかー?!。レフェリーも観客もひかるも、もしかしたら…まどかもその事に気付いていない。だがしかし、技が決まる寸前、恭介の意識が戻ってしまう…未遂。

ひ:「もう、あんな無茶しないで下さいネ」

 ひかるは恭介がズタボロにされる現場に居合わせたわけですから、胸が痛んだでしょう。一瞬でも『そうあるべき形』に恭介がハマってくれた事、もう、それで十分だと労りの言葉をかけます。

 恭介は意識を取り戻したが、抗う余力はもう無い。ひかるがフォールに入った。このまま、スリーカウント?。金返せー。

 

<短冊。まどかの願い>

 まどかが短冊にしたためた内容は、素直さ抑制型の彼女が照れまくっちゃうくらい素直な気持ちに違いありません。ちょっとアルコールの力を借りた彼女の恭介へのセリフ=

 鮎:「とにかく、今のままで、最高なんだもん…」

には、主語が抜け落ちています。いらないからです。どうして最高なんでしょう?。恭介が彼女のスペシャルな存在だからです。彼女の『2人の絆』に対する思い入れの顕れなのです。短冊の内容を推測してみると、彼女自身にして『説明できない想い』が見え隠れしているハズです。見えそうで見えない短冊に隠された想いは彼女の想いを象徴しているんですね。まだ、公然とは晒せない、『見ちゃダメっ!』ってなワケです。

 ひかるの恋が未来の風に乗って走っている隙に、まどかが恭介からピンフォールを奪った!。

 

では、次のストーリーへいってみましょう→Next!

 

Episode 14: Yochimu ! Madoka to Kyousuke tsuini hakyoku !
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