Top/This site/Animation/Manga/ParallelNovel/Links/
TV ANIME
back to list
08 君は笑顔!渚のシャッターチャンス
Episode 8: Kimi ha egao ! Nagisa no shatta-chansu

 

 キミが彼女に向かって幾らシャッターを切っても、ナチュラル・スマイルが撮れないと悩んでるなら、それはキミのカメラが安物だとかスキルが未熟だから、というのが原因じゃないのは言わずもがな。

今回は、

<春日恭介的 だだっこ大作戦>

<春日隆的 恋愛幇助術>

<檜山ひかるに対する評価>

の3本立てです。


では、まずストーリーの時系列追跡。

 

<時系列(行)>

・恭介が帰宅すると隆(父)がモデル撮影をしていた。その光景が目から離れず、「美しいということはそれだけで才能」だと恭介興奮。

・まどかは皆の前で相変わらずよそよそしく、あの笑顔(登校2日目)が嘘のような気になる恭介。

・小松と八田が隠し撮りを展示中。妹たちが狙われたら…恐怖を感じる恭介。

・勇作に屋上へ連行される恭介。現場にはまどかも駆けつけた。「やられる」と思いきや、いきなり土下座され「ひかるちゃんを芸能界にいかせないでくれ!」と頼まれる。

・勇作から事情を聞き、まどかと恭介はひかるに対し「自分勝手に思い込んでいることって多いから」「そうそう」と評価。が、恭介、“人物写真家とモデルとのよくあるスキャンダル”を思い出し興奮する。

・ひかる登場。真っ先にまどかと恭介に訊いてもらいたかったと言う。

・「いつもは、うるさいぐらいのひかるちゃんが…」恭介はひかるが手の届かない存在(アイドル歌手)になる夢を見てうなされる。

・「かなり心配そうだからさっ」撮影にはまどかが同行することになる。「そ、そんなこと」と、恭介はうろたえ、まどかに笑われる。

・撮影当日の日曜日、男手が足りないところに、カメラ習いたいという口実で小松と八田が登場。妹たちが心配な恭介は同行することにする。

・駅に現れたモデル…ひかるだった。隆と親しげに会話するひかる。恭介はまどかにそっぽを向かれ、2人は気まずい状態に突入。

・ロケ地の海に到着した一行。ひかるの撮影が始まる。恭介は妹たちが気になりつつ、「ひかるちゃんが、こんなに可愛いとは…」と気もそぞろ。

・まどかが先に帰ると言い出す。恭介はまどかを引き留める言葉が見つからない。隆はその様子をみて「あの娘にも頼んでみてもらえるか?」と助け船。恭介、喜び勇んでまどかを追う。

・「あたしそんな柄じゃないよ」とまどかは素っ気ない。恭介はずるい自分と鮎川への想いに揺れながら「鮎川がモデルになってくれなきゃ、やなんだ!」と宣言。まどかはしばし沈黙…そして「まるで、だだっ子だね、春日君は」と了承。「んもぅ、ほんとに…」恭介の手を引き現場に戻る。

・まどかの撮影。恭介めちゃくちゃ嬉しい状態。

・自宅暗室で隆の腕前に感心する恭介。隆はまどかを「表情が猫の目のように変わる」と評価。恭介、まどかの写真を感慨深く見入る。

・恭介はまどかにスナップを渡すが失敗。まどか「ほーんと、良く撮れてるわ、最高!」とイヤミ一発。恭介は、2人初めてのツーショット写真“海岸で恭介の手を引くまどか”をまどかの下駄箱にそっとしのばせる。まどかはそんな恭介に「ドジなんだから。もぅ。」と独り言。

 

 <春日恭介的 だだっこ大作戦>

 恭介は「プロのカメラマンとしてキミの生まれたまんまの姿を撮りたいワケ」なんて言葉を持っていない。彼にあるのはまどかと同じ時間を過ごしたい想いによる1点突破のみ。

・「じゃあ、俺も帰る!」…時間共有の切望。

・「鮎川がモデルになってくれれば、きっといい写真が撮れると思うんだ。それが見れないんなら、もう、帰るっきゃないんだ!」…二択の提示と排他的決意表明。

・「この際、ひかるちゃんは関係ないじゃん!。俺は鮎川がモデルになってくれなきゃ、やなんだ!」…排他的かつ一元テーゼに基づく一方的な要求。

 まさにデパートのおもちゃ売場で転げ回りながら床掃除をしている「だだっ子」状態だ。何をさしおいても、まどか1人を求める恭介。

 まどかはそんな恭介を責める好意文句「まるで、だだっ子だね、春日君は」とスキンシップ=手を引く、好意的不満の「んもぅ、ほんとに…」、そして笑顔の発動。最高のシャッターチャンスだ。1度にこれだけ多彩な表現ができるのは、まどかの『恋するカオス』が活性化された証拠。

 恋における「だだっこ技」は普段の態度(例えば優柔不断)とのギャップが大きければ大きいほど効果がある。だから、この奥義は初回のみにウケ最高値をマークする一発芸。フェイクで使うならまだしも、2度目3度目となれば効果が薄れ、しまいにゃ、鬱陶しい状態に陥る可能性がある。「恋は人をだだっ子にさせる」なんて開き直らずに、注意して使ってね(って奨めるなよ)。

 

<春日隆的 恋愛幇助術>

・「なぁ恭介。あの娘にもモデルやってもらいたいんだがね…頼んでみてもらえるか?」

 恭介の心理を読んで、事態の収拾を当事者同士に任せた奥ゆかしいセリフだ。

 

<檜山ひかるに対する評価>

・恭介 「自分勝手に思い込んでいることって多いから」
・まどか「そうそう」

 2人がひかるへの評価の一致点を見いだし、コンセンサスを取ったシーン。ここだけ抜き出すととても残酷。しかし、この時点ではひかるの様式パワーによって無力化されている。笑って毒抜きせざるを得ない。

 

では、次のストーリーへ。→next story !

 

Episode 8: Kimi ha egao ! Nagisa no shatta-chansu
back to list
TV ANIME
Top/This site/Animation/Manga/ParallelNovel/Links/