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06 あいつがライバル、恋の中間試験
Episode 6: Aitsu ga raibaru , Koi no chuukan shiken

 

 試験と聞いただけで憂鬱な気分になる人も多いんじゃないかな?。英語なんて教科書の匂いを嗅いだだけで、試験後の自分の悲劇的状況を思い描き、立ち眩みを覚えたもの。そんなとき、意中の彼女(もしくは彼)が「ねえ、一緒に勉強しない?」と誘ってくれたとしたら…まさか、断ったりしてないだろうね?(余計なお世話)。

今回はこのストーリーの題名にちなんで、2つの出題シーンを抽出して研究を進め、

<第一問の研究>

<第二問の研究>

<鮎川まどか先生の指導計画書より抜粋>

 以上の3本立てです。


 では、恭介とまどかの時系列追跡。

 

<時系列(行)>

・恭介、勇作に「あの娘と少し親しくなったからって」といわれ、まどかのことを連想する。

・学校ではテストなど何処吹く風のまどかだがアバカブでは参考書を広げている。恭介の前の学校での成績について「上の下、中の上」と2人はやりとり。恭介、まどかに誘われ一緒に勉強することに。

・アバカブで勉強中。まどかの官能的な香りで恭介は気が遠くなる。

・まどか、学校で国語のノートを恭介に貸す。ひかるが登場、2人は瞬時に距離をとる。

・まどか、「放課後、駅前の本屋に行かない?」と恭介を誘う。恭介は放課後用が、放課後ねぇ。

・恭介、勇作のことが気になり、おたおたする。何か隠してるんじゃない?。恭介否定するが…

・部屋にこもる恭介。幼なじみという言葉からいろいろなことを連想してしまい、勉強にならない。

・テスト対策用特別ノート(まどかが書いてくれた)を小松と八田にインターセプトされそうになるが、阻止。

・恭介、勇作が屋上でまどかと親しそうに話しているのを目撃。「ま、まさか…。あいつやっぱり鮎川のこと」

・<第一問>:「春日君、どうする?」

・恭介、抵抗むなしくひかるとアバカブに到着。まどかはイヤミと素っ気ない態度。が、メニューに「山中の山ノート」をはさみ、恭介に渡す。恭介、嬉しすぎて寝てしまう。

・<第二問>:「…甘くなったの?。まどかさん。」

・恭介のテスト結果は散々。まどかにしかられる。

 

<第一問の研究>

 まず、校舎の屋上用の階段でまどかが恭介に「勇作がひかるの事を子供の頃からずっと好きだったと告白した」と話すシーン。

・「どうする?」とまどかは恭介に超難問を投げかける。

・てっきり、勇作はまどかの事が好きなのだと勘違いしていた恭介は事実を知り、つい「でも、勇作が好きなのが、鮎川の事じゃなくって…」と漏らしてしまう。

・「…え?」まどかは恭介の告白とも取れる失言に微笑みを返す。

 試験には引っかけ問題というのがあって、「しまった」という経験をした人もいるでしょ?。恭介はまどかの出題に見事、引っかかります。でも、恭介は駆け引き下手をまどかに利用されても怒りません。また、まどかも恭介を追いつめるほど問いただしたりしません。2人の結びつきは信頼すら感じさせてくれる状況。利用し利用される関係はこうあるといいんじゃないかな。

 まどかの不作法は前話に引き続き2回目。今回は心の距離が前回より縮まっているから、導入の責め文句抜きでも恭介が導き出す答えをかなりの精度で予測できている。よって、不作法の質が前回よりフレンドリータッチ。

 恭介の出した答(失言)は100点満点に一言二言満たない得点。優良可に換算すれば優か良の境目。つまり、“上の下”か“中の上”ってことになる。繊細な演出だね。

 

<第二問の研究>

では次にもう1つの出題シーン。
まどかの独り言:「いつからこんなに甘くなったの?まどかさん」

 答えなど判っているのに彼女は自分自身へ問題を出します。彼女を少しずつ変えているのは、恭介とのふれあいなのだと彼女自身、確信を持っているという事だね。彼女の出す問題は恭介への引っかけもそうだけど、大変よく練られ吟味された良問なので、恋の指南書に例題として載せてやりたいくらい。

 

<鮎川まどか先生の指導計画書より抜粋>

 ・アバカブで一緒に勉強しようと誘ったくらいにして。

 ・わからないところはちょっと官能的に手取り足取り。

 ・国語のノートも貸しちゃうよ。

 ・駅間の本屋さんにも誘っちゃうし。

 ・テスト対策用特別ノートを作ってあげのの。

 ・山中の山ノートもほら、あげる。

教務主任担当者からのコメント:先生!甘過ぎです(笑)。

 学問を他人に教えるには、自分が勉強をする以上に努力も時間も必要になる。天賦の才も必要になる。なんたって専門の職業があるくらいだからね。でも、生徒に勉強する気構えがないと空回りしてしまう。その点、生徒にも天賦の才が必要なんだ。この場合の天賦の才とは…先生と生徒を互いに結びつけ、尊重し合う好意。まどかと恭介はそんな好意で結ばれた「先生と生徒」。

 

 このストーリーから登場する火野勇作。彼はスポコン風なんだけど、「女の事なんて目に入らない」って程でもなく、かといって小松や八田のごとくリビドーに素直でもない。体育会系を少しおちょくったようなキャラの彼は檜山ひかるに片思い、彼女に釣り合った存在になろうと彼なりに努力しているワケね。その点は、形こそ違え、恭介がまどかの『きまぐれ』を理解しようとする努力と似てるかな。


 

 では、次のストーリーへ→next story !

 

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