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04 ひかるちゃん!?お騒がせのC体験
Episode 4: Hikaruchan !? Osawagase no C taiken

 ここまで読み進めてくれたキミ(Thank you !)には今の恋人にも言えない、誰かに知られたら目減りしてしまう、ような気がする想い出ってある?きっと、あるね(不作法)。

今回は、

<心の接触と体の接触>

 檜山ひかる的「飛び道具の使い方」
 鮎川まどか的「スキンシップのあり方」

<『恋するカオス=鮎川まどか』 フェイズ2>

<『きまぐれロジック』 フェイズ2>

<『恋する位相跳躍=檜山ひかる』 フェイズ2>

の4本立てです。


 まどかの「あたしも応援するからさ」というセリフ。先に種明かしをすると、この想いについては第15話で結論が出ます(というか、このサイトではそう定義しています)ので、今回の研究はそこへの前フリを兼ねていると思ってください。

 

 <時系列(行)の3人>

・やってもうた、の恭介は風邪をひく。夜遅くひかるが訪問。自分の部屋に初めて女の子を入れる恭介、デートすっぽかしの理由を明かせるはずもなく、嘘を付いてしまう。砂糖を取ろうとしてひかるの手に触れた恭介は照れる。2人は何をするわけでもなく朝を迎え、ひかるは朝帰り。

・くるみの説明不足から、学内スキャンダルに発展。まどかの知るところとなる。

・校舎の屋上でひかるはまどかに、「彼」という言葉を使って恭介への想いをうち明ける。まどかは恭介がひかるに嘘を付いたことを知ると同時に、「あたしも応援するからさ」とひかるに約束をする。

・学内の木陰にひかるを呼びだした恭介。スキャンダルの事を「根も葉もないウワサ」とひかると怒りを共有しようとするが、ひかるは「私のことがキライなんですか?」と切り返し泣く。恭介卒倒。そのまま、保健室送りに。

・熱にうなされる恭介、まどかと間違え、看病していたひかるを抱きしめてしまう。間が悪いことに現場をまどかが目撃。まどか衝撃を受ける。

・そのころ、くるみの説明が足りなかった事が判明。恭介とひかるのスキャンダルは収束する。

・帰宅した恭介。まどかの誤解を解かねばと初電話をかける。20コール目でまどか受話器を取る。が、まどかに「男の言い訳なんて見苦しい」と突っぱねられ、めちゃくちゃ落ち込む。一方、まどかは「言い訳する男なんて、キライになっちゃうぞ」とクマさんをプニプニしながら独り言。

・下校途中、恭介とひかるは喫茶店に。ひかるは恭介にまどかの事をどう思っているのかと訊ね、まどかは短気で怒りっぽいと評価されがちだが、本当はそうではないとペンダントを取り出し、想い出話をする。恭介はまどかとひかるの幼い頃のエピソードを聞き、まどかの事を「筋金入りの気の強さ」と表現。時を同じくして1人、映画館にいるまどか。ナンパしてきた2人組の男相手に大立ち回り。

・恭介がひかるを見送った直後、道路向かいには男たちから追われるまどかが。恭介、パワーを使いまどかを救う。まどかは咳をしながらうずくまる恭介に駆け寄る。

・歩道橋の上。まどかは恭介の体調を気遣い、恭介のおでこに手を当てる。言わずもがなの雰囲気に。恭介はまどかの幼い頃のエピソードを胸にしまうことにする。

 

 <心の接触と体の接触(この時点での診断)>

檜山ひかる的「飛び道具の使い方」

 ひかるの場合、「彼」という言葉を使ったり、周囲の目も気にせず抱きついたりと、彼女が思うところの『そうあるべきカタチ』を大切にしています(様式美パワー)。様式の中に相手を取り込んでしまうパワーが彼女にあるから『飛び道具』も簡単に使えてしまう。顕著なのが「私のことがキライなんですか?」という切り返し技(恋する位相跳躍)。まどかの『きまぐれ』に匹敵する、このフェイズ跳躍こそがひかるの武器(すごいぞ、ひかる)。


鮎川まどか的「スキンシップのあり方」

 まどかの場合、「彼」という言葉の意味を認識していても、いざ、自分が使うとなると認知には至らない。想いを1つ1つ確認しながら心の絆を深めてゆきます。しかし、多感なお歳頃。身体の距離を測るため危ない橋を渡っちゃうんだな。

 彼女の『恋するカオス』は恭介へのスキンシップを発動する際にも手抜きはありません。ひっぱたいたり、優しくタッチしたりとギャップ激しく、ちゃ〜んと『きまぐれ』を恭介に提供しています。もちろん、恭介をグー(拳)で殴らないのも好意表現の1つ(えらいぞ、まどか)。

 「アイツ、親父の手伝いだなんて、嘘ついたりして…」。まどかは恭介がひかるについた嘘と自分がひかるに対して言ってしまった言葉の意味を吟味する。この吟味には相手を理解しようとする好意的な想像力が必要になるけど、彼女はちゃんと『恋するカオス』の中から自分なりの答えを見つけ、恭介の症状を気遣って優しくタッチ…に反映させます。

 

<『恋するカオス=鮎川まどか』 フェイズ2>

 ひかるが恭介を『彼』と断定表現したことは、恭介を『彼』と表現し切れないまどか自身への問いかけ。『恋するカオス』はひかると幼い頃から培ってきた世界との接点を見いだそうとする。が、この時点で、ひかるの様式パワーに抗えるほど、『春日恭介』の固定作業は進んでいない。結果、「あたしも応援するからさ」という『嘘ではないが嘘かも知れない』言葉を。

 はからずも、『春日恭介』の固定と同時に、『檜山ひかる』の固定も引き受けてしまった『恋するカオス』。ここにおいて、フェイズ2へ移行。

 

<『きまぐれロジック』 フェイズ2>

 ラストシーンで恭介は、まどかが『きまぐれ』を起こしてしまうかも知れない恐れと、このまま良い雰囲気でいたい希望から、まどかに対し「筋金入りの話」をせず、予測できないフェイズに陥る危険を回避した。

 鮎川まどかの『きまぐれ』。恭介はそのミステーリアスな傾向を「何となくだけど」掴みかけています。

 

<『恋する位相跳躍=檜山ひかる』 フェイズ2>

 「あたしも応援するからさ」
 まどかの公認(表向き)により、檜山ひかるは自分の抱いている想いに自信を深め、位相跳躍はより過激になります。フェイズ2へ移行。

 

では、次のストーリーへ。→next story !

 

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