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23 恭介まどか大ゲンカ!恋の二人三脚
Episode 23: Kyousuke Madoka oo genka ! Koi no ninin sankyaku

 ストーリー中に2人3脚のシーンはありません。でも、タイトルはバッチリはまってる。互いを理解しようとするって事は2人3脚に重なる部分があるんだよね。今回は、『まどか&恭介の恋愛漫才2人3脚』から恋の極意に迫ってみよう。じゃ、トランプを用意して(何故にぃ?)。

◇◇◇晩夏〜秋の特別メニュー◇◇◇

<ババ抜きしましょ。『一緒に走りたい!』>

<恋愛漫才コンビ:まどか&恭介>

<まどかの手札:3つのカード>

<まどかの誘い方:そんな風に…>

<恋の2人3脚:その行方>

 

<時系列(行)追跡:研究用解釈入り短縮バージョン>

高陵学園マラソン大会。恭介のクラスではアンカーを決めるための、なすりつけあいが始まる。見事、ジョーカーを引いたのは恭介&欠席していたまどか。

恭介はまどかに事の経緯を報告し、参加を促す。まどかは恭介の誘い方が気に入らない。お互い意地を張り、喧嘩をしてしまう。

後に引けない恭介はスポ根に突入。まどかは素直になろうとする。が、恭介失態。噴水へ投げ込まれ風邪をひく。

ある人のため。まどかは意地を張り通せなくなり、春日家へ恭介を訪ねる。意地を張る恭介。が、2人は仲直り。そうそう。

マラソン大会当日。もはや2人には順位など関係ない。2人3脚のように互いを思いやりながら走る事がなによりも大切。ゴールイン。

<ババ抜きしましょ。『一緒に走りたい!』>

 まず、2人のババ抜き分析です。ジョーカーは『一緒に走りたい』。うまく引けたらお慰み。制限時間はマラソン大会開催日まで。先手、鮎川まどか。後手、春日恭介。まどかは『煽り発言』と交互に『なぜなにどうして質問』をしかける戦略。恭介は『食いつき』と『尻込み』が基本戦略。じゃ、始め!

 鮎:どうしようかなぁ 『煽り発言』

 恭:そんな、出ようよ 『食いつき』

 鮎:どうして? 『なぜなにどうして質問』

 恭:だって、学校の行事じゃないか 『尻込み』

 鮎:まじめ〜 『煽り発言』

 恭:そーゆー事じゃなくって… 『食いつき』

 鮎:なんで、アタシに走らせたいの? 『なぜなにどうして質問』

 恭:だから、ふたりで… 『うっかり本音』

 鮎:え? 『素直さ爆発』

 恭:いや、つまり… 『尻込み』

 このババ抜きの面白いところは、当事者2人が無意識に始めた、というところです。会話後半、恭介の『うっかり本音』、まどかの『素直さ爆発』が現れる段階に到達して、これが『もう後には引けない恋さながらのゲーム』である事に確信を持てる仕組みになっている。出逢いからこの時までの2人の関係を軽くおさらいし、茶化したようなカードゲームなわけです。

 せっかく恭介の手がジョーカーへかかったのに、まどかは心の準備ができておらず平静を装えない。恭介は一度引こうとしたカードがジョーカーであることに気付き、小松やらクラスの皆やらをダシに使って撤収行動に入ります。

 オレンジ2人3脚。まどか恭介組。たすきで結んだ足がもつれ、ピストルと同時にスタートライン上でばったり倒れ込む。恋愛漫才開始。

 

<恋愛漫才コンビ:まどか&恭介>

 じゃ、まどか&恭介の恋愛漫才2人3脚を堪能しましょう。

 恭:「へそ曲がり!」

 鮎:「まじめぶりッ子!」

 2人は『一緒に走りたい』:同じ位相でイベント(マラソン大会)を捉えているのにもかかわらず呼吸が合わない。意地を張り合い拗(こじ)れてしまう。なぜか。それは、2人が互いに『より良い回答』を期待して本音をぶつけ合っているから。これは、互いの素直さが無意識の内に呼応しあっている状態であり、『2人の絆』が深まっている表現型=証の1つなのです。

 言い換えれば、まどかと恭介が絆を育んでいる99と100の間、1に満たない余地と言える空間(=パーフェクトオレンジ)において、2人は、互いの距離を計測し(本音をぶつけ)、余白に価値を与える(絆を成長させる)行動、すなわち、『ふれあい』に励んでいる、という事なのですね。2人は「99よ!いいや、100だ!」と言い争っているのです。どっちでもいいじゃん…。キミはそう思うでしょう?。同じように2人も承知なのです。だから、

 恭:「どこかのへそ曲がりと違ってね!」

 鮎:「どっちがよ!。意地張っちゃってさ!」

 ほらね。愛の言葉がチクリチクリといっぱいだ。

 この時点において、2人は『ふれあい』において『ストレートな要望』を恥のフェイズで捉える固定観念を共有しています。互いに制約をかけている。だからこそ、2人は出逢いからこの時までに混濁の中から互いの真意を汲み取ろうとするスキルを成長させる事ができた。同時に、何かと余計な一言二言、遠回しな表現に我慢できず、『わからず屋め!』とすれ違ってしまうジレンマを抱えています。

 『ふれあい』を重ねた現在、『2人の絆』には“自分の真意を汲み取ってくれるだろう”という相手に対する『期待感』が価値固定されています。とびっきりのバイブレーションで共鳴しあうときはラブ・フェイクを駆使して絆を引き合う。が、『期待感』から与えられるスリルが『より良い回答』の位置する位相より遠い位相で収束しそうになると、すれ違いのジレンマが発動し、結果、相手を責め始めてしまう。この条件反発が『意地っ張り』への初期衝動であり、『今は意地を張る以外に感情表現の方法を持たない率直な状態=素直さの1つ』であるのです。

 すなわち、『意地っ張り』は素直さの表現型の1つ、『ふれあい』行動の1タイプであり、『2人の絆』あるからして生じ、恥のフェイズを越える試練を余儀なくされ、得られた成果によって『2人の絆』を成長させる、『フィードバック型のエレメント』なのです。世に言う、喧嘩するほど仲がよい、とはこの事を指している、なんて辞典を見ても載ってないので注意。

 

<まどかの手札:3つのカード>

 鮎:「あ、あたしさ。ヘンな意地張っちゃったけど…」

 『ヘン』。まどかは顔から火が出るほど理解しているんですね。彼女曰く、この『ヘン』は衝動的にやってもーた事への照れ隠し、恥じらい表現。すなわち、衝動的に『ヘン』な事をしてしまうほど強烈な、彼女にして恥のフェイズで捉えている『ストレートな要望』が存在していた事を自白するものなのです。素直さ抑制型の彼女、無理をおした素直さが絶大な効果を…あげるはずだったのに。(脳内ロジックErrorを起こした人は第13話:<鮎川まどか:抑制型>参照の事)

 恭:「な、なんだ!。鮎川か!」

 鮎:「悪かったわね!。鮎川で!」

 ますます拗れて当たり前。ここで、キミはある事に気付いたと思います。間髪入れずに鮎川まどかが突っ込みを入れている(条件反発的に意地を張っている)事、…そう。彼女の素直さが解放型の性質を獲得しつつあるという事の表れなのです。『ふれあい』が進んでいる事の証の1つですね。ま、そんな事もふまえて、いよいよ恋愛漫才2人3脚は佳境に入ります。では、ひかるちゃんよろしく。

 ひ:「ある人のためなんですってぇ〜。きゃぴ♪」

 まどかの持ちうる情報から『恋するカオス』の活性状態は容易に把握できます。ある人のため=まどかを想っての行動に違いない。→なのに、噴水へ投げ込んでしまった。→結果、恭介は風邪をひいて寝込んでいるのだろう。→スイッチ・オン。恭介が依然、まどかの求めている回答に対しフェイズの違う答を用意している事に変更はありません。けれども、彼女のスイッチは入るのです。彼女の心に響いてカオス活性を高めたポイントはどこにあるのでしょうか。

 ここでキミが、第14話「予知夢!まどかと恭介ついに破局!」での彼女の行動と似てるなぁ…と思えていたら、かなり本研究に理解を持ってくれているに違いありません。そーです、条件が揃ったのです。カードゲームで言えばスリーカード。まどかの手札に第14話と同じく3つの条件が揃っています。

 (1)まどかを想って恭介が暴走する。(ある人のため)
 (2)彼の行動の原因はまどかにもある。(金メダルでも取れば?)
 (3)彼の身体に災難がふりかかる。(風邪でダウン)

 今回は、(1)を最後にゲットしましたので、その時点で(整合性 指摘さんきゅー。すごいゾ、ちゃんと読んでくれてるなんて!)カオス活性が好意行動発動への臨界値を突破し、スイッチが入ったというワケですね。

 鮎:「よかった…本当に。…よかった」

 恭介が気でも失っていれば、キス決定?だったのに。肝心なところで正気を保っている彼は損しているのか、得をしているのか、うーん。

 

<まどかの誘い方:そんな風に…>

 恭:「一緒にゴールインしようね」

 鮎:「うん…。そんな風に…誘ってもらいたかったんだ」

 そんな風に…。当研究ノリで解釈を入れると『恥のフェイズをうち破り、応えたくなるように』となります。もう少しエッチな表現に直すと『理屈抜きで気持ちのイイところをピンポイントで○×△(自粛)するよーに♪』となります。

  ですからして、万が一。キミが、「なぁ〜んだ、最初っからストレートに『一緒に〜しよう』とあの娘を誘えばいいんじゃん!」と、公式当てはめ行動に出ようとしているのなら即刻思いとどまりましょう。まずババ抜きから始め、ピンポイントを探るのです。拗れてしまったらソウルまで走っちゃうイキオイでもって、その身をあの娘に捧げなさい。あとはタスキの紐で…知ーらないっと。

 

<恋の2人3脚:その行方>

 恭:なんだか…。2人3脚のように、何処までも鮎川と一緒に。走っていけそうな気がしたワケで…。

 詩的な恭介のモノローグ+夕焼けを背景に2人が走る道(オレンジロード)という、演出の効いたラスト・シーンです。2人のマラソン大会の成績はダントツのビリ。だけど、それでいい。だって、2人が走っている本当の競技:恋の2人3脚にはゴールが無いのだから。

 なんて、まとめちゃったりして。

 

 さて、次回はトラブル・キッド対策です。

 パニクるのはごめんだ。→[ お・し・お・き♪。 ]

 パニクらねば見えぬ真実があるかも。→ [ 鋭意作業中… ]

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