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あかねとさゆりのきまオレ超研究コーナー
疑惑の指輪!
「あ」
「な、何?」
「それ返り血のあとでしょ?」
「違ぁーう! 歯磨き粉!」
「ちょっといらっしゃい。こーゆーの目立つんだから。洗ってあげるわ」
「その手を放水器から3秒以内に離すがいいわ。話はそれからよ」
「あたしの優しさを全身で受け止めよーとゆー漢らしさが貴女にはないの?」
「無い」

「あたしが急に優しくなった理由を考えるにつけ、不謹慎にも授業中に濡れてしまうとゆー情念が貴女にはないの?」

「無いと言っている」
「ほらご覧なさい。この薬指に燦然と輝くリングの出所を知りたいわよね?」
「わかったわかった。訊いたげる。述べなさい」
「アルバイトして買ったの」
「────────」
「アルバイトして買ったのよ」
「して、じゃなくて、させて、でしょ? まーた下僕に貢がせたわね?」
「超能力であたしの心を読んだわね?」
「読まずともわかるわ。貴金属の類は貢がせてこそ価値があると考えてるオンナよ。アンタは」
「そこまであたしの事を理解してくれてるのはあかねだけよ。さぁ、遠慮なくあたしの優しさを全身で受け止めてちょーだい」
「誰がッ! それッ!」
  ────放水ホース乱舞中───
「き、緊縛プレイが好みだったのね、く、縛り方が堂に入っているじゃない、あ、あん♥」
「しばらくそのまま勝手に喘いでなさい。じゃ、タイトルコールいくよ。あかねとー」
「さゆりのー」
 「きまオレ超研究こーなー」
指輪ひとつでオンナは変わるか?
「ねぇ、そこのお美しいお嬢さん。あたしをこの緊縛から解放してくださらない?」
「断る」
「ちっ」
「不服なら今すぐヤツを召喚するわよ? どーゆー事になるか想像付くのなら、そのままとっとと研究テーマに何かコメントする!」
「甚だ不本意だけど従うわ。まあ指輪といってもピンキリあるわけで、今回の場合は安物限定でしょう?」
「安物の指輪をもらったくらいじゃアンタは変わりそうもないね」
「とーぜん。指輪もらった程度でいちいち舞い上がってたら狩りの精度が落ちるわ」
「時にその指輪は誰にどーやって貢がせたの?」
「気になる?」
「うん。その指輪を見たときからアタシ変なのよ。苛々するとゆーか、ネギ背負わせてICBMで飛ばしたいとゆーか、そんな野蛮な気分になってるの」
「あかねは敏感なのね。それは悪い事じゃないけど、指輪ひとつで感情を左右されてると身が持たないわよ?」
「だからアタシの身が持つ内に教えて。でないと、ヤツを召喚するわ」
「しょうがないわね。じゃぁ、この指輪をはめてみて。そうするとわかるから」
「わかった。じゃあ抜くから指伸ばして───────抜けない?」
「太ったのかしら? もう少し強く引っ張ってみて」
「よし。せーの」
 「あ!」
「ワザと投げたわね? そんなに他のオトコに贈られた指輪に嫉妬していたなんて」

「はずみでしょーが。不可抗力よ」

「ご主人さま。お呼びで?」
「きゃは! どこから涌いたの? それに、ご主人さまって何!?」

「申し遅れました。指輪の精霊ネオ整司です」

「ヤツは指輪に仕込まれていたの。指輪を投げると指輪の中から召喚されるのよ。どう? 恐れ入った?」
「性懲りもなく毎回毎回、場当たり的にキャラ設定変更しまくってるわね。ネオ整司。アンタもそれを鵜呑みにして萎えきった生き様晒してしんじゃないわよッ!」
「ご指示しかと承りました。モード変更…」
「!──────」
「モード変更?」
「ちょっとネオ整司! アンタのご主人様はあたしでしょ!?」
「指輪を投げたのはあかねちゃんですので、はい」
「なっ────」
「そーゆー事か。なるほどーふむふむ」
「な、なによ? 解いてくれるわよね?」
「どーしよーかなー? ふっふっふ」
「そういえば、前回オレはさゆりちゃんに騙されて社会的に抹殺されそーになったんですよねぇ」
「さ、さぁ、何の事かしらね? 寝言は寝て言いなさい。あかねッ! 解いてッ!」
「飲み放題、食べ放題」
「いいわ、それで手を打つッ!」
「商談成立ね」
「そーだ。あかねちゃんも知ってて止めてくれなかったんだ」
「止めてあげるよ。今すぐこの拳でね」
「次回は飲み会の模様をお送りします。じゃ」
 
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